国家試験が終わったら、美容師免許申請の手続きが必要

美容師の国家試験が終わったら、ドキドキしながら結果を待つことでしょう。
ようやく合格証書が届いても、それだけで美容師として働けるわけではありません。合格後、美容免許の申請が必要となります。
そこで、今回は合格後の免許書取得をスムーズにするために、美容師免許の申請方法についてご紹介します。
美容師免許の申請に期限はない
美容師免許の申請について、特に期限は設けられていません。
国家試験の合格を証明する合格証書があれば、いつでも美容師免許の取得ができます。万が一、合格証書を失くしてしまったら、理容師美容師試験研修センターに再発行の申請をします。
しかし、免許登録を行わないと美容師の仕事に就くことができないため、早めに申請しましょう。
美容師免許の提示を求められる場面がある
美容師免許は表彰状のような形で、普段から持ち歩くことはありません。しかし、提示を求められる場面もあります。
具体的には、美容師やアイリストとしてサロンに就職するとき、美容室やアイラッシュサロンを開業するとき、管理美容師の免許を取得するときです。
美容師免許は更新がないため、紛失しないように自宅などで大切に保管しましょう。
美容師免許の申請に必要な書類や方法

では、美容師免許取得の手順を解説していきましょう。
必要な書類は6点
美容師免許の申請に必要な書類は以下の6点です。
合格証書以外の以下書類を揃えて書留郵送で理容師美容師試験研修センターへ送付します。書類に不備などがない場合は、免許交付まで2~4週間です。
不備があると再送などの手間がかかるため、記入漏れはないか、必要な書類は全て揃っているかを封筒に入れる前に確認しておきましょう。
免許申請書や診断書の原本を無くした場合は、理容師美容師試験研修センターのホームページから用紙をダウンロードできます。
- 美容師免許申請書
- 合格証書
- 戸籍抄本(謄本)もしくは本籍が記載されている住民票
- 診断書
- 9,000円分の収入印紙
- 5,200円分の振替払込請求書兼受領証もしくはご利用明細票
それぞれについて詳しく説明していきましょう。
・美容師免許申請書
合格証書が届いた際に、同封されています。記載されている記入例を参考にしながら作成しましょう。
・合格証書
国家試験に合格したら届く証明書です。住所や氏名、合格証書に記載されている合格番号を美容師免許申請書に記載します。
こちらは、申請の際に送付する必要はありません。
・戸籍抄本(謄本)もしくは本籍が記載されている住民票
戸籍抄本(謄本)は自分の本籍がある市区町村の役所へ、住民票は住んでいる市区町村の役所へ問い合わせて取得します。
市区町村によってはコンビニ交付のサービスをしている場合もあるため、調べてみると便利ですよ。
住民票の場合、マイナンバーの印字は不要で、本籍が記載されているものが必要となります。
戸籍抄本(謄本)もしくは本籍が記載されている住民票は、発行日から申請日まで6ヶ月間の期限があるため、この期間を過ぎると受付ができなくなります。
・診断書
美容師はハサミや薬剤を扱う仕事です。そのため、法律で衛生面のルールが厳しく定められています。
免許の申請には「理容師又は美容師の業務を適正に行うに当たって、 必要な認知、判断及び意思疎通を適切に行うことができない精神の機能の障害」の有無を確認する必要があるので、病院で医師に診断書を発行してもらいます。
病院には美容師免許を申請する旨と理由を伝えると、スムーズに行うことができます。
医師が記載する診断書の用紙も合格証書に同封されているので、確認しましょう。
・9,000円分の収入印紙
登録免許税として9,000円の支払いが必要です。
9,000円分の収入印紙は郵便局や役所、コンビニなどで購入できます。申請用紙の指定の場所に貼ってください。
・5,200円分の振替払込請求書兼受領証もしくは利用明細票
手数料として5,200円の支払いも必要になります。
こちらは、合格証書に同封されている払込取扱票にて支払いを済ませ、振替払込請求書兼受領証もしくは利用明細書を受け取り、登録免許税と同様に申請用紙の指定の場所に貼り付けます。
申請にかかる費用
免許申請には、以下の費用がかかります。
- 登録免許税:9,000円
- 手数料:5,200円
- 診断書:3,000~4,000円程度
- ※病院によって異なるため、気になる場合は予約の際に聞いておきましょう
- 切手代+書留代:400円程度
住所や氏名に変更、紛失があった場合は手続きを!
美容師免許の申請をすると、美容師名簿に本籍地都道府県や氏名、生年月日等が登録されます。
これらの内容に変更があった場合や免許証を紛失した場合手続きが必要となるため、もしもに備えて知っておきましょう。
本籍地や苗字の変更があった
結婚やその他の理由により、免許に記載されている本籍地や苗字が変わった場合は、名簿訂正・免許証書換え交付の申請手続きを行います。
申請に必要な書類一覧
- 名簿訂正・免許証書換え交付申請書
- 戸籍抄本(謄本)もしくは本籍が記載されている住民票
- 変更前の氏名や本籍等が確認できる戸籍抄本(謄本)もしくは本籍が記載されている住民票
- 収入印紙1,000円分
- 書換え交付する前の美容師免許の原本
- 免許証書換え交付手数料3,750円払込み済みの受領証
名簿訂正・免許証書換え交付申請書は、理容師美容師試験研修センターのホームページからダウンロードできますよ。
交付手数料は申請書を送る前に理容師美容師試験研修センターの口座に振り込んでから、払込み済みの受領証を受け取り送付します。
美容師免許を紛失してしまった
免許を紛失したときは、早めに再交付申請をしましょう。再交付も必要書類を揃えて郵送すれば、手続きができます。
申請に必要な書類一覧
- 再交付申請書
- 免許証再交付手数料4,150円払込み済みの受領証
免許の汚損や破損などの場合は、美容師免許の原本も同封します。
再交付申請書も理容師美容師試験研修センターのホームページからダウンロードしましょう。
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まとめ
国家試験が終わっても、美容師として働くなら免許の申請は必要です。上記でご紹介した流れや必要書類を参考にして、早めに済ませておきましょう。
また、もし社会人で美容師免許取得に興味のある方は、美容専門学校の通信課程で働きながら美容師免許を取得する手もあります。
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