【美容師の平均年収】安定した生活はできる?

美容師の平均年収は、他の職種と比べて高いのでしょうか?低いのでしょうか?実は知らない方も、多いと思います。
こちらの記事では、美容師の平均年収や給料事情について詳しく解説します。
また、美容師免許を活かして安定して長く働くことのできる、美容師以外の道もご紹介します。
「美容師は体力仕事だし給料面も安定しないから長く続けられないかも…」「資格を活かしながらも収入を上げる働き方はないかな」とお悩みの方にはぴったりの内容になっています。ぜひ最後までご覧くださいね。
美容師の平均年収に男女差はあるのか
まずは、美容師の平均年収について紹介していきます。
年間いくらくらいの収入が得られ、男女差はあるのでしょうか?
年収事情1|女性の平均年収は318万円程度

まずは、美容師の平均年収を見てみましょう。
男性:約344万6,000円
女性:約318万5,000円
男女計:約327万7,000円
(※1厚生労働省調査/理容師も含む)
また、一般企業の平均年収は約435万円ほど。(※2 資本金2,000万円未満の株式会社における年収。国税庁調査)
もちろん地域やサロンの場所によっても差はありますが、美容師の給与相場は他の業界と比較して低いことが分かります。
特に美容学校を卒業し、就職したての「アシスタント」の期間中には年収は150~240万円前後程度の上、社会保険などの福利厚生が整っていない個人営業のヘアサロンも少なくありません。
※1参考:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」
※2参考:国税庁「企業規模別の平均給与」
年収事情2|男性と女性との差は年間20万円以上

前項でも紹介しましたが、特に女性は男性より年間約26万円も収入が低い傾向です。この事実を知らない方も多いのではないでしょうか?
理由は美容師が体力仕事であることに加え、女性は結婚や出産などのライフイベントにより離職される方や、正社員からパートへ切り替える方の割合が多いため。
一方、男性はそういったライフイベントに比較的左右されづらく、正社員で働き続ける年数が長い確率が高いことから収入の男女差が生まれていると考えられます。
美容師の給料が安いのはなぜ?
そもそもなぜ他の職種と比べて、美容師のお給料の金額が少ないのでしょうか?
なにが原因となっているのか詳しくみていきましょう。
理由1|サロンの利益率

美容師の給料が安いのはなぜなのか。それはサロンそもそもの利益率の低さです。
客単価は施術時間の割に低いのが現状。
集客に対しての広告費、家賃・水光熱費や設備のリース代などの固定費も、売上に関わらず支払わなければなりません。
そのため、どうしても人件費にシワ寄せがきてしまうシステムとなっていることが多いのです。
理由2|役職による給料の差

美容師のなかにも、実は役職が存在し、月収も違います。それぞれ見ていきましょう。
- アシスタント:平均年収 150〜240万円 新人の頃は「アシスタント」と呼ばれ、見習いとしてカットなどには入らず、受付やシャンプー・トリートメント、カラーの補助など先輩スタイリストのサポートを行います。他の役職と比べて年収は低く、下積み期間といえます。
- スタイリスト:平均年収 240〜360万円 アシスタントで経験を積み、技術がついたらついに「スタイリスト」デビューです。施術全般を任されるようになります。この役職からは固定給と、指名料などの歩合(インセンティブ)が入るようになることが一般的です。
- トップスタイリスト:平均年収 600万円以上 サロンのなかで技術が高く、かつ人気を集めている美容師がトップスタイリストと呼ばれます。サロンによっては、トップスタイリストの役職に上がるまでに10年かかることも。
- 独立・開業:平均年収 年収600万~1000万円 年齢とともに将来のキャリアを考える中で、独立・開業を考える方も多いと思います。経営に成功した場合には一般企業の正社員の収入を超える可能性があります。
頑張り次第でお客さまからの指名ランキングで上位を獲得し、人気を集めれば集めるだけ、収入がアップしていきます。
技術を絶え間なく磨き、長く厳しい下積みに耐えてきたスタイリストだけが辿り着ける、美容師の大きな憧れです。スタイリストから一気に収入が増えることでしょう。
美容師を極めた先のキャリアアップについて
日々、技術を磨き、トップスタイリスト・店長・オーナーなどの役職、独立・開業やフリーランスを目指している方も多いと思います。どちらの立場も美容師として憧れますよね。
しかし、夢がある一方で輝かしい一面だけでなく大変なことやリスクも少なくありません。
キャリア1|店長やトップスタイリストへ

店長やトップスタイリストになるまでには長く、厳しい道のりがあります。
サロンに認められトップを名乗るのは美容師の憧れですが、トップスタイリストになれるのは、ほんのひと握りの美容師のみ。
アシスタント時代から拘束時間が長い美容師ですが、実はスタイリストになってからもハードな業務をこなす日々です。
なぜかというと、丸1日働いたあと、アシスタントの教育もこなすためです。トップスタイリストになってからも、長い1日を過ごしているのです。また、後輩たちの教育のみならず、自分自身のために、トップになってからも技術を磨き続けていくことも求められます。
そのサロンの美容師、みんなの憧れと尊敬を背負うのは、素晴らしいことである一方で、絶え間ない努力が必要なのです。
キャリア2|夢の独立・開業

独立や開業、フリーランスとして活躍するのは夢がありますよね。
もちろんん、オーナーとしてのやりがいはいちスタッフとして働いているいる時以上に大きいことでしょう。
一方で、運営のリスクや大変さもきちんと理解しておくことが重要です。
『美容室の倒産状況』(東京商工リサーチ/※3)の内容から、独立・開業する前に確認してほしいリスクを3つご紹介します。
- リスク1:借金 独立・開業の際には、店舗を借りたり、設備を整えたりなど…事前の準備資金が必要です。
- リスク2:競合サロンとの価格競争 調査時の2019年、美容室は全国に25万軒件以上存在しています。
- リスク3:廃業 経営が軌道に乗らず売上・利益が出ない際には、休業や廃業に追い込まれてしまうケースも考えられます。
現金一括で支払えれば良いのですが、だいたいは融資を受けての開業となることが多く、開店と共に借金を返済していく日々が始まります。
更にお店を軌道に乗せるためには集客が必須となり、そのための広告費など新たな資金が必要となります。
なお、倒産の原因の8割は業績不振と言われています。
これはコンビニの約5倍に相当。日本の人口は減っていますが、サロンは増え続けている現状が分かります。
需要と供給のバランスが崩れ、供給過多になってしまうと価格競争が起こり、競合店が値下げすれば、自店も価格を下げざるを得ません。
結果、客単価が下がれば客数を増やさなければ利益が出なくなり…リスク3へ繋がります。
これから独立・開業を考えている方は、ぜひこの3つのリスクについてしっかりと対策を練っていただくことをおすすめします。夢と自由が得られる分、こちらにも大変な側面があるのです。
※3参考:BeaUTOPIA
美容師資格を活かした「パーツ美容」の選択も
ここまで美容師の仕事や年収、キャリアアップについてお話してきましたが、いかがでしたか?
現状の不満や悩み、将来のキャリアの選択に迷い、ヘアサロンを退職・転職を決意されてしまう方も中にはいらっしゃるかもしれません。ですが、せっかく努力して取得した国家資格「美容師免許」は転職後も活かして働きたいものです。
実は、美容師の資格・スキルを活かせる職業は美容師だけではありません。
ここからは、美容師の仕事をこのまま続けられるのか不安なあなたへ、美容師の資格を活かして安定して長く働く方法をご紹介します。
ピアスグループ|美容師免許を活かせるブランド・職種

美容師として培ってこられた経験やスキルは様々なステージで活かすことができますが、「美容師免許を活かしたい」とお考えの方も多くいらっしゃることかと思います。例えば、まつげエクステ、まつげパーマ、眉、ヘアメイク、実はどの施術にも「美容師免許」が必要な施術です。
そのひとつとしてご紹介させていただきたいのが、まつげエクステンションやアイブロウデザインといった「パーツ美容」のお仕事です。美容業界で化粧品ブランドなど様々な事業を展開してきた【ピアスグループ(ピアス株式会社)】では、こうしたパーツ美容サロンを4ブランド展開しています。
ピアスグループの4つのパーツ美容ブランド
– アナスタシア ミアレ(職種:アイブロウスペシャリスト)– ビューズ(職種:アイブロウスタイリスト)
– インフェイシャス(職種:アイスタイリスト)
– ケサランパサラン(職種:アイラッシュデザイナー)
いずれも美容師免許が必須のお仕事となり、もともと美容室で勤務されていた美容師からの転身者も多数活躍しています。
ここからはピアスグループだとなぜ安定して長く働き続けられるのかポイントを簡単にご紹介します。
※詳しくは「ピアスグループ採用情報」をご確認ください。
残業が少なく安定収入、福利厚生も充実

– 社会保険などの各種保険完備
– その他、住宅補助(規定)なども
ピアスグループではヘアサロンと異なり、残業がほとんどありません。もし残業が発生した場合には15分単位で労働時間を計算し、きちんと手当として支払われます。また、月々の給与に加え、年2回ボーナス(賞与)支給もされますし、年1回の昇給査定もあります。
もちろん、社会保険などの各種保険についても完備。その他、住宅補助(規定)制度があり、地方から都会に出て一人暮らしをしているスタッフも数多く在籍しています。日々充実して仕事とプライベートを両立することが可能な収入が安定して得られます。
充実の休暇制度でプライベートも充実

– 月2回の希望休制度
– 産休・育休制度完備
ピアスグループでは、美容師免許を活かした働き方はもちろん、オンもオフも充実した日々を過ごせるよう、手厚い福利厚生もご用意しています。
休日は月8日休、または月9~10日休から選択可能。月2回は希望休も提出でき調整すれば土日休みも可能です。
また、産休・育休制度に加え、時短勤務も導入し、ライフステージが変わっても、結婚・出産後も安心して働き続けることができる条件が整っています。ご自身やご家族のペースを大切にしたい方にはぴったりですよ。
休日に勉強会・講習会が入ることはありません。技術向上やトレンドのキャッチアップのための勉強会などの開催はありますが、参加する場合は出勤扱いになります。
美容師資格を活かし、パーツ美容のプロへ

ピアスグループでは、美容師免許を活かしてパーツ美容のプロを目指すことができます。
美容に関するサービスを提供する美容師と同じく、どのブランド・職種に就いても「お客様を綺麗にするお仕事」です。
アイラッシュ/アイブロウなどについて未経験でも「パーツ美容のプロフェッショナル」を目指すための基礎からしっかり学べる研修制度があり、サポートも充実しています。
ピアスグループでは下記のような方をお待ちしています。
・美容師免許をお持ちの方
・接客が好きな方
・チームワークを大切にする方
美容師免許を活かせるお仕事にご興味のある方は、ぜひ求人に応募してみてくださいね。