美容師は技術職であると同時に、接客業でもあります。そのため、カットやカラーなどの技術を磨くことはもちろん、お客様に心地よく過ごしていただくためのマナーや接客スキルも欠かせません。今回は、美容師として意識しておきたい接客マナーのポイントをご紹介します。

美容師が覚えておくべき接客マナー

美容師は、カットやカラーなどの技術を高めることでお客様からご指名をいただけるようになります。ただ、それだけでは本当に信頼される美容師にはなれません。施術中に快適に過ごしていただくための接客マナーも、同じくらい大切な要素です。

丁寧な接客は、お客様との信頼関係を築き、満足度を高めることにつながります。それがやがてサロン全体の評判アップにも結びついていくのです。

とはいえ、新人のうちは技術を習得することに精一杯で、接客マナーまで気を配るのはなかなか難しいもの。だからこそ、まずは押さえておきたい基本的な接客マナーをご紹介します。

新人美容師必見!基本の接客マナー

まずは、接客マナーを守る上で大切なポイントをご紹介します。

身だしなみは清潔感を守る

清潔感のある身だしなみは、お客様に安心感を与える大切なポイントです。特に美容師はお客様やスタッフとの距離が近い仕事なので、ニオイには十分な配慮が必要です。

体臭や香水の強い香りなど、周囲に不快感を与えるものには注意しましょう。また、洗濯物の部屋干し臭も意外と気になるもの。洗剤を変えたり、乾燥機を使ったりして対策をすると安心です。服装は清潔感を心がけ、サロンのドレスコードに合ったものを選びましょう。

ここまでは一般的な接客業と同じですが、美容師にとって特に重要なのが「髪型」です。自分に似合うスタイルに整えて、お客様にとってお手本となるようなヘアスタイルを心がけましょう。

挨拶はご来店時の第一印象を左右する大切な要素

挨拶は、お客様とのコミュニケーションの第一歩です。聞き取りやすく、適度な声の大きさを意識しながら、お客様の目を見てしっかりと挨拶しましょう。

声のトーンは、普段より少し高めの「笑声(えごえ)」を意識すると、より明るく感じの良い印象を与えられます。たとえお客様と目が合っていなくても、笑顔が伝わるような柔らかく心地よい声で話すことを心がけましょう。

ヘアサロンでは、ドライヤーの音などで店内が騒がしいことも多いため、はっきりとした口調で、やや大きめの声を出すと伝わりやすくなります。

また、お辞儀の仕方にも気を配りたいところです。軽い挨拶の「会釈」は15度、丁寧なお迎えや感謝の気持ちは30度、深い感謝や謝罪の場面では45度と、状況に応じて角度を使い分けましょう。鏡の前で練習するのもおすすめです。

お客様に寄り添った話し方を意識する

お客様との会話では、相手の立場に立って、分かりやすく伝えることを意識しましょう。美容師同士で使う専門用語は避けて、お客様目線の言葉選びを心がけることが大切です。

なかには、おしゃべりを楽しみに来店されるお客様もいらっしゃいます。そんな時は、お客様のお話にしっかり耳を傾け、穏やかな表情で適度に相槌を打つようにしましょう。
自然なアイコンタクトと、控えめながらも温かいリアクションで「ちゃんと聞いていますよ」という姿勢を伝えることが大切です。

また、会話の流れを妨げないように、さりげなく質問を交えて、お客様が気持ちよく話せる雰囲気を作りましょう。

報連相を大切にする

新人美容師の仕事は、まず先輩からの指示を受けることから始まります。指示の内容をしっかり理解していないと、お客様に迷惑をかけてしまうこともあるため注意が必要です。

指示を受けたら、「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように(5W1H)」を意識して確認し、内容に漏れがないようにしましょう。

複数の指示が重なって焦ってしまうこともあるかもしれませんが、そんな時は、どの仕事を優先すべきかを先輩と相談し、優先順位を明確にして取り組みましょう。

また、指示を受けたあとは、こまめに先輩とコミュニケーションを取ることが大切です。作業が終わったら、簡潔かつ具体的に完了の報告を行いましょう。もし作業に時間がかかりそうな場合は、その旨を事前に伝え、進捗状況を共有するようにします。

万が一ミスやトラブルがあった場合も、できるだけ早く報告することが重要です。早めの報告によって、先輩美容師が迅速に対応策を講じることができます。

接客マナーを守る!お客様とのトークのポイント

美容師にとって、お客様との会話を楽しませることも大切な接客スキルのひとつです。とはいえ、慣れないうちは接客マナーを意識しながら、楽しくトークを進めるのは難しいと感じることもあるでしょう。

ここでは、「こんなときどうすればいい?」というよくある悩みにお答えします。

トークが続かないときは?

「何か話したいけれど、話題が見つからない…」そんなときは、自分の休日の過ごし方や最近の出来事など、話しやすい話題から振ってみましょう。そこからお客様の趣味やライフスタイルに話が広がることもあります。

また、お客様が話してくれた好きなことや話題をメモしておくと、次回の会話に活かせて便利です。

どうしても話題が思い浮かばないときは、無理に話そうとせず、お客様が話し始めるのを待って、聞き手に回るのも立派な接客です。相槌を工夫するなどして、お客様が気持ちよく話せる雰囲気を作りましょう。

人見知りでも大丈夫?

実は、美容師の中にも人見知りの方は少なくありません。今ではスムーズに接客している先輩たちも、最初は緊張しながら会話をしていたという人がほとんどです。

さまざまなお客様と接する中で、「どんな話題が合うのか」「どのタイミングで話しかければいいのか」といった感覚が少しずつ身についていきます。

とはいえ、いつも全力で会話を盛り上げようとすると疲れてしまいますよね。お話を楽しむ時間と、集中して施術する時間のメリハリをつけることで、無理なく接客を続けられます。

すべてのお客様に積極的に話しかけるべき?

お客様のタイプは本当にさまざまです。会話を楽しみにしている方もいれば、静かに過ごしたいという方もいらっしゃいます。同じお客様でも、その日の体調や気分によって反応が変わることもあります。

まずは、最初に話しかけたときの表情やリアクションをよく観察してみましょう。笑顔が多かったり、話を広げてくれる場合は、会話を楽しみたいサインかもしれません。一方で、返事が短かったり、目線をあまり合わせない場合は、静かに過ごしたい気持ちの表れかもしれません。

そのときどきのお客様の雰囲気に合わせて、無理のない距離感でトークを楽しみましょう。

マナーのポイントは?美容師の接客の流れ

ここでは、美容師としての一連の接客の流れに沿って、各場面で気をつけたいマナーのポイントを解説していきます。

お客様のご来店時

お客様がご来店されたら、笑顔で明るく「いらっしゃいませ」とご挨拶しましょう。そして、ご予約内容を確認します

予約の確認が取れる前にご案内を始めてしまうと、万が一予約が入っていなかった場合、他のお客様のスケジュールに影響を与えてしまう可能性があります。必ず先にご予約の有無をチェックしましょう。

ご予約が確認できたら、お荷物を丁寧にお預かりし、待合スペースへご案内します。

予約が入っていなかった場合は、まずその時間帯にご案内可能かを確認しましょう。空きがあれば、同様に待合スペースにご案内します。

もしその日のご案内が難しい場合は、他の空き状況をご案内し、改めてご予約いただけるようにお声がけします。その際は、ご来店いただいたことへの感謝と、対応できなかったことへのお詫びの気持ちをしっかりと伝えましょう。

お席へご案内し、担当者に引き継ぐ

施術の準備が整ったら、待合スペースにいるお客様をお席までご案内します。

ご案内の際は、お客様の2~3歩前を歩きながら、ワゴンやイスなどの障害物を避けて通り道をつくります。途中で「お手洗いは大丈夫ですか?」と確認するのも、丁寧な心配りとして好印象です。

お客様が席に着かれたら、担当スタイリストへ笑顔でスムーズに引き継ぎましょう。

施術中の接客

新人スタッフは、主にシャンプーやカラー、パーマの補助を担当することが多いです。初めて対応するお客様には、笑顔で自己紹介をして「よろしくお願いします」とひと言添えましょう。

施術を始める前には、「これからお湯をかけますね。熱いと感じたら教えてください」といったように、今から行うことを簡潔に伝えることで、お客様に安心していただけます。

雑誌やドリンクの提供

雑誌は、お客様の年齢やファッション、雰囲気などを参考にして選びます。いくつか候補をお見せする際は、お客様の目線の高さに合わせて、表紙が見えるように手渡ししましょう。

ドリンクは、メニューの中から選んでいただきます。提供の際は、「○○をお持ちしました。ごゆっくりどうぞ」とひと言添え、利き手側にそっと置くと親切です。

お会計とお見送り

施術がすべて終わったら、お会計へご案内します。お預かりした荷物や上着を確認し、忘れ物がないように丁寧にお渡ししましょう。

お会計時は、施術内容と金額をしっかり確認し、間違いのないよう落ち着いて対応します。

お帰りの際は、ドアを開けたりエレベーターのボタンを押すなど、最後まで心のこもったお見送りを心がけます。サロンによっては、お客様が見えなくなるまでお辞儀をしてお見送りする場合もあります。

敬語が不安なら研修制度が整っているサロンへ

接客マナーの中でも、特に「敬語」に不安を感じる方は多いのではないでしょうか。お客様に失礼のないように、正しい言葉遣いを身につけてから接客に臨みたいと考えるのは当然のことです。

もちろん、自分で勉強することもできますが、「細かなニュアンスが分からない」「誰かにきちんと教えてもらいたい」という方もいるでしょう。

そうした方には、接客マナーや敬語についてしっかり学べる研修制度のあるサロンや企業がおすすめです。専門の講師が丁寧に教えてくれる環境で、基礎からしっかり身につけることができます。

とはいえ、美容業界では研修制度がしっかり整っているサロンはまだ少ないのが現状です。多くの場合、先輩の仕事を見て学び、退勤後に練習したり、休日にセミナーに参加したりして技術やマナーを身につけていくスタイルが主流となっています。

そこで、おすすめなのが美容業界大手ピアスグループの展開するパーツ美容サロンです。

ピアスグループは安心できる研修制度で接客マナーを学べる

ピアスグループのパーツ美容サロンでは、美容師免許を活かしてアイリストとして活躍することができます。大手企業だからこそ、研修制度が整っているのが魅力です。

新卒の方も中途の方も、まずは技術だけでなく、接客スキルや敬語、言葉遣い、立ち居振る舞いといった基本からじっくり学んでから店舗に配属されます。

配属後は、店舗の先輩スタッフが温かく迎え入れてくれ、日々の業務を通してしっかりサポートしてくれます。また、それぞれのポジションや経験に合わせた研修も継続して行われるので、働きながら着実にスキルアップしていくことができます。

店舗での練習や研修は、すべて勤務時間内に行われます。基本的に残業はほとんどなく、万が一発生した場合も、残業代はきちんと支給されます。

シフト制を導入しており、勤務時間や休日、休憩時間はしっかりと管理されています。無理なく働ける環境が整っているため、仕事とプライベートを両立させたい方にはピアスグループがピッタリです。

まとめ

美容師の仕事では、カットやカラーなどの技術と同じくらい、接客マナーも大切です。お客様に心地よく過ごしていただくためには、言葉遣いやふるまいなど、細かなところにまで気を配る必要があります。

「きちんと接客マナーを身につけたい」「安心して学べる環境でスタートしたい」という方は、研修制度が整っているサロンを選ぶのがおすすめです。

なかでもピアスグループでは、充実した研修制度を通して、店舗デビューまでしっかりサポートしています。
ピアスグループの研修に興味をお持ちの方は、ぜひ採用情報をチェックしてみてください。

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