ネイリストの面接マナー
ネイリストの仕事は爪を美しくするのはもちろん、お客様と直接コミュニケーションを取るため、見た目の第一印象や言葉遣いがとても重要です。
そのため面接官は、面接を通してあなたがネイリストとして働くのに相応しいかを判断します。持ち物、服装や身だしなみ、言葉遣いや態度など、面接マナーで大切な項目をご紹介します。
面接に必要な持ち物
ネイリストの面接に必要な持ち物は、履歴書・メモ・筆記用具です。履歴書は文章や文字の書き方で人柄が伝わりやすいので丁寧に記入し、誤字脱字がないか必ず見直しましょう。
メモと筆記用具は、書類の記入が必要になったり、大切なことをメモしたりできるように持参するのが鉄則です。この他に折りたたみ傘やストッキングの替えを持っていくと安心でしょう。
また技術チェックがある場合は、きちんと手入れされたネイル道具一式を持参します。必要な持ち物は前日に準備し、当日は余裕を持って行動できるようにしましょう。
服装や身だしなみ
ネイリストの面接では、服装や身だしなみが大切です。なぜならネイルサロンは爪を美しくするところなので、ネイリストの身だしなみが整えられていないとお客様は不快に感じてしまうからです。
そのため面接での服装はスーツが無難ですが、美容業界なのでかっちりし過ぎなくても大丈夫です。オフィスカジュアルのようなジャケットやシャツを着るのが好印象でしょう。
コートを着ている場合は、建物に入る前に脱いでおきましょう。靴はサイズがフィットして、お手入れされているものを選びます。足元の靴はどのような人か見られやすいので、手を抜かないようにしてくださいね。
ネイルをする際は、サロンのコンセプトに合ったものにするのがおすすめです。このように面接官は、会社に相応しい人材かを服装や身だしなみからも判断するので、清潔感がある服装にしましょう。
言葉遣いや態度
ネイリストの面接では、言葉遣いや態度を重要視するネイルサロンが多いです。なぜならネイリストは接客業なので言葉遣いや態度がしっかりしていないと、お客様を不快な気分にさせてしまいます。
面接で発言するときははっきりと伝わる声の大きさで、語尾を伸ばずハキハキと話しましょう。普段話しているタメ語や流行り言葉が出ないように、緊張感を持つことも大切です。
また間違えやすい会社の呼び方にも気を付けましょう。履歴書では会社のことを「貴社」と記入しますが、話し言葉では「御社」です。面接官は「弊社」と呼ぶので間違えないようにしましょう。
表情は口角を少し上げ、面接官と適度に目線を合わせるのが好印象です。姿勢が猫背だと自信がなさそうに見えるので、背筋を伸ばして堂々としましょう。
このようにネイリストは接客業なので、言葉遣いや態度がとても重要です。今からネイルサロンで働いてもおかしくないような態度で面接を受けましょう。
面接の流れ

ネイリストの面接は主にこのような流れになります。
ネイリストの面接の流れ
1.入室、挨拶、着席
2.自己紹介
3.志望動機
4.自己PR
5.質疑応答
6.退室
面接は建物に入ったときから始まっていると意識してください。たとえ面接官がそこにいなかったとしても、社内の多くの人に見られています。
面接室には3回ノックをしてから入出し、声を掛けられてから着席しましょう。自己紹介、志望動機、自己PRなどがあり、中途採用の場合は前職の退職理由や転職の動機を聞かれます。終了後は、面接官に対して、忙しい中時間を割いてもらったことへのお礼をしましょう。
自己紹介の回答例
面接での自己紹介は、面接官に自分のことを知ってもらうために行います。名前、職務経歴や学歴、趣味や特技を伝えて自己PRしましょう。ネイルに関する経歴を伝えるのも好印象です。
面接で最初の発言になることが多いので、面接官はあなたがどのような人なのか、コミュニケーション能力はあるか、お客様に好感を持ってもらえる人なのかを見ています。緊張する人も多いと思いますが、落ち着いてはっきりと話しましょう。
回答例
○○と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。私は○○専門学校でJNECネイリスト検定3級を取得後、ネイルサロンで2年間働きました。
その中でジェルネイルやスカルプチュアなどのデザイン技術や、お客様との心地良いコミュニケーション能力を磨いてきました。これからはさらに技術力や知識力、接客力をスキルアップしたいと思っております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
志望動機の回答例
面接で志望動機を聞かれるのは、あなたとサロンの方向性が一致するのか確認するためです。そこが不一致のままだと、採用してもすぐ離職したり、戦力にならなかったりするからです。
そのサロンを選んだ理由を具体的に伝える必要があります。そのため事前にネイルサロンの情報収集をすることが大切です。会社の強みは何なのか、どのようなサービスを売りにしているのか、どのような人材を求めているのかなどを調べましょう。
また、自分が「なぜここで働きたいのか」を考えられていると「こんなはずじゃなかった」というズレが生じません。このためサロンの情報を収集し、自分がここで働きたい理由を明確に熱意を込めて伝えましょう。
回答例
私が御社を志望した理由は、丁寧な対応と落ち着いた癒し空間作りに共感したからです。お客様がネイルサロンを訪れる理由は、爪を綺麗にしたいこと以外に、リフレッシュや癒しを求める方が多いと思います。
丁寧な接客や施術は安心感があり、美しくなった手元を見れば心が満たされます。御社はその丁寧な対応と落ち着いた癒し空間作りを心掛けていると知り、私の想いと通ずる部分がありました。そのためぜひ御社で働き、お客様にリフレッシュと癒しを提供したいです。
自己PRの回答例
面接での自己PRは、会社に自分の魅力を知ってもらうために行います。面接官はあなたがこのネイルサロンに合っているかを確認するのです。
そのため自分の魅力が会社にとって、何のメリットになるのかを考える必要があります。まず自分自身の棚卸しをし、どのような長所があるのか掘り下げましょう。自分の長所が分からない場合は、家族や友人に聞いてみるのもおすすめです。
ネイリストに必要なスキルはネイル技術以外に、コミュニケーション能力や気配り、相手の立場になって考える力です。それらを含めて自己PRすると良いでしょう。
回答例
私の強みは相手の気持ちを汲み取り、行動に移せるところです。学生時代、飲食店のホールスタッフとしてアルバイトをしていたときに、お客様から声を掛けられる前に行動することを大切にしていました。
お客様が今なにを求めているのかを瞬時に察し、必要なタイミングで行動できるように努力しました。そのおかげでお客様からお褒めの言葉をいただいたり、会社から表彰を受けたりしたこともあります。
この相手の気持ちを汲み取り行動に移せることが、御社で活かせればと思います。
面接でよく聞かれる質問と回答例

ネイリストの面接でよく聞かれる質問と回答例をご紹介します。急に聞かれても焦らないように、あらかじめ準備しておきましょう。
ネイリストになりたい理由
面接で必ず聞かれるのがネイリストになりたい理由です。「ネイルが好きだから」「綺麗なものが好きだから」という抽象的な理由ではなく、具体的に伝えることが大切。
なぜなら面接官は、あなたがネイリストとして働く熱意や想いを知りたいからです。その想いに共感してもらえるように伝えましょう。
回答例
私がネイリストを目指したきっかけは、爪の形にコンプレックスがあったことです。物心付いた時から手元を見るたびに、もっと綺麗な爪だったらいいのにと思っていました。
学生になり、はじめてネイルサロンでジェルネイルの施術を受けたときに、自分の手元と思えないほど綺麗になり気持ちも晴れやかになりました。
落ち込んでいるときもネイルを見ると元気をもらえることを知り、私もネイリストになってお客様を励ませるようなネイルを施したいと思います。
面接官からの逆質問
ネイリストの面接でよく聞かれるのが、面接官からの逆質問です。いきなり聞かれると何を質問すればいいのか焦ってしまいますよね。そのためあらかじめ考えておくと安心です。
逆質問に対して何も答えないと、やる気がないと思われてしまいます。意欲を見せるために必ず質問しましょう。しかし何でも質問していいというわけではありません。
調べればわかることは質問はせず、そのネイルサロンについて知りたいことや自分が聞いておきたいことなどやる気を感じられることを質問しましょう。
質問例
入社するまでの間になにか準備しておいた方がいいことや、勉強しておいた方が良いことはありますか?
ピアスグループが運営しているネイルサロン
幅広い美容事業を営むピアスグループをご存知でしょうか?
百貨店の化粧品ブランドである、アクセーヌやカバーマークも同じグループ会社です。ピアスグループが運営するネイルサロンをご紹介します。
オングレース

オングレースは、爪のお手入れやネイルデザインだけではなく、手肌全体の健康と美容を考えたネイルサロンです。年齢を重ねると気になる手肌の乾燥やしわ、くすみなどの悩みに対応した施術を行います。
メニューには保湿や角質ケア、関節ほぐしがあり、エイジングケアに特化したネイルサロンです。洗練された上質なサロンで手肌を美しくします。
インフェイシャス

インフェイシャスはネイルだけではなく、まつげエクステやまつげパーマ、アイブロウトリートメントができるトータルビューティーサロンです。
独自のトリートメントやカラーリングシステムがあり、自爪に負担をかけずに美しい爪へと導きます。施術室は半個室になっているため、人の目が気にならず落ちついた空間です。
まとめ
今回はネイリストが面接でよく聞かれる志望動機や自己PR、ネイリストになりたい理由をご紹介しました。志望動機はネイルサロンの強みや売りにしているサービスからどのような人材を求めるか考えることが重要です。
自己PRは、自分のどのようなところが会社にとってメリットとなるのか伝えることが大切です。ネイリストになりたい理由は、あなたの熱意や想いを具体的に伝えるのが効果的です。
面接は誰でも緊張するもの。事前準備をしっかりして、落ち着いて面接を受けましょう。
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